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学習題材(運動・生理的・心理的概念)

<無住心><無生心>の禅的追求の基礎として、主な学習題材に「静と動の関係性」、「緊張とリラックス」、「意念と身体意識」、「矛盾と合理性」「受け入れ手放す」等を挙げていますが、全ての物事はこれらの要素を含んでいて、各種物事の真理探求に欠かせない題材とも言えるでしょう。

まずは、基礎として少し生理学的にみてみると、筋・結合組織と神経組織の系統が<支持運動>と<目的運動>のシステムを形成しています。<支持運動>は、いわゆるインナーマッスルと呼ばれる筋肉が、短く張り詰め常に忙しく働いていて、最も深い層の骨のすぐそばに在り、それらの筋肉と統一を司る神経組織が機能しています。<目的運動>は、いわゆるアウターマッスルと呼ばれる筋肉が、インナーマッスルより長くて強よくもっと表層に在り、骨よりは皮膚に近く、これらの大きく強力な筋肉と、これらを統合する神経組織が機能して...います。

全ての筋肉は赤筋と白筋の両方の繊維が何百万と入っていて、<支持運動>には疲れにくく持久性に優れる<赤筋>が高い割合で含まれた筋肉が使われ、<目的運動>には、疲れやすい瞬発性に優れる<白筋>が高い割合で含まれた筋肉が使われます。
この二つの生理学的機能を基に、全ての運動は成り立っていて、目的に対しそれにふさわしい筋繊維を多く有した筋肉を使う事が、効率の良い運動と言えます。

そして神経組織が、与えられた目的に対し、適切あるいは不適切な筋繊維を補充することを<増強>と言い、我々が適切な<増強>能力の向上を目指す為に必要な要素の一つが、脊髄レベルで行われる「拮抗抑制」です。運動ニューロン(アルファとガンマ)は細胞の一種で、それから発する電気的信号によって筋肉を収縮させたり、収縮を抑制したりします。我々の脳は原始的レベルで常に運動を起こしたがっている為、筋肉システムは常に圧倒的な量の神経電気的インパルスにさらされています。脳の高次的諸センターが、これらのメッセージのいくつかを<抑制>しない限り、身体はひきつけを起こし、運動出来なくなります。この<興奮>インパルスが脳から脊髄を通して洪水の様に下りて来るのを、脊髄内で<抑制>のインパルスが働き抑えることによって、はじめて協調運動がうまく行われるようになります。

その他の代表的な要素となる「シナプスの可塑性」として、小脳のプルキンエ細胞における「長期抑圧」、海馬および大脳新皮質における「長期増強」、アメフラシの神経節で見出された「感作」等が知られています。

まずは臨床学的にも、静的状態から内観し<興奮>している箇所を捜して<抑制>を意念していきます。そして、静的状態で適切な<増強>を体得した感覚を動的状態で試してみます。更にその感覚を静的状態にフィードバックさせていきます。

適切な動的状態での<増強>の能力を向上させる為には、静的状態で体得した<興奮>と<抑制>の相互の関係性を深く理解することが必要不可欠といえるでしょう。又、緊張とリラックスの身体環境の変化を利用し、内観や意念による<抑制>の理解と身体意識を獲得して行く事により、適切な<増強>能力向上へと繋がっていきます。

生理学的一面からも、人体は二極の矛盾的働きを合理化するシステムが身体各所に存在します。これらの題材により、目的をスムーズに達成することや、自身を投影し森羅万象を体感しながら無や空への<悟性的自由>が体得できると考えています。

我々は自分自身に誕生から今まで<仮想的自我>を創り出し獲得しています。しかし本来の自我ともいえる無為自然な自分自身を発見し、<悟性的自由>を体得するには、相反する<興奮>と<抑制>の関係性を深く理解し、身体的な矛盾を整理、合理化することが大事な要素となります。

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