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養武禅テクニック(肩こり)編

養武禅テクニックは主にSOTを中心としたクラニアルテクニックと武術や東洋医学。そして東西の身体操作学等を融合させたメソッドです。

これらのテクニックが一番重要視しているのが呼吸運動といえます。


養武禅では、呼吸を第一次呼吸と第二次呼吸に分けて考えています。

第一次呼吸とは、肺呼吸よりも原初的な呼吸運動で、脳と脊髄を取り巻く硬膜(中枢神経系を取り巻く最も外側の膜で、比較的強靭で弾力性が無い)の境界に見られる脳脊髄液を中心とした全ての体液と構造、及びそこに直接付着している構造が含まれる不随意運動(脳の固有運動と脳脊髄液の動揺により引き起こされる髄膜の緊張・弛緩、さらにそれから生じる頭蓋骨関節の可動性と仙骨の規則的に緩やかな揺らぎにいたる整合された身体全体の微妙な運動)をさしています。

第二次呼吸とは、肺の喚気的な不随意・隋意の肋骨と大隔膜を中心とした肺呼吸(ガス交換)をさしています。

上記の第一次呼吸と第二次呼吸の組織的繋がりの重要な橋渡しが筋膜・間膜・隔膜・腹膜・硬膜・骨膜・等の膜と結合組織です。

そして全体の呼吸運動は骨格によるギア運動と膜による滑車運動を伴った、屈曲伸展・収縮と膨張・に類別認識できます。


例えば、人類が立って歩行するという選択を選び、進化の過程での身体構造は四足歩行から二足歩行に移行したため、重い頭を不安定な状態で支えることに成り、肩こりと腰痛は宿命的なものとなったと言われています。

肩こりですが、症状として首筋から肩・肩甲骨周辺にかけて血液の流れが悪くなり、だるい・突っ張る・つまる・こる・鈍痛・疝痛・疼痛等。あるいは、肩こりから頭痛・吐き気・目のカスミ・目の痛み・胸が苦しい・上腹部の張り等。血圧が高い場合、耳鳴りや目まいも起こったりします。

この肩こりは、慢性と急性に分けることが出来、なかには自覚症状も消滅したものも有ります。

自覚症状のない人は心不全やクモ膜下出血等発作性の疾患が起こりやすい状態と考えられます。又、発作性の疾患でけでなく、様々な病気が起こりやすい状態に成っていると考えられます。

一度も肩がこったことが無い様な人が、具合が少し悪く病院に行ったら血圧が高くなっていて、生活習慣病に成っていた例も多数あるようです。

本人に肩こりの自覚がない場合は、神経的シグナルの末期症状だとも考えられ、深刻な病気につながるおそれもあります。

肩こりが自覚できるうちは、良いことで[体の警告]というシグナルを受け止めているのです。

自覚症状の無い肩こりはシグナルが壊れている状態なので要注意です。

肩こりには原因が有ります。

肩こりの原因を取り除くとこりが和らぎ、無理をしたときなど[肩がこる]という症状が感じられるようになって、シグナルが回復した状態に成り「肩がこったな、調子が悪い。休養しよう。」と考えることが出来て、休養をとれば重篤な病気や、入院・手術をしないですむ確率が高くなるわけです。

肩こりは健康のバロメーターともいえるでしょう。


急性の肩こりは原因としては、慣れない仕事や長時間同じ姿勢でいたり手先の細かい作業等、筋疲労が原因の肩こりです。

四足歩行の時は脊柱は地面に対し水平でしたが、二足歩行により垂直を維持する為、主にバランスを取る左右の筋肉群を緊張させて立位の姿勢を保持しています。これが肩や腰の筋肉群に負担がかかり様々な症状が発生してきます。

この様な状態が続き左右の筋疲労から筋委縮が起こり脊柱のゆがみやねじれが生じます。

又、頭の頭頂の矢状縫合部(脳脊髄液が吸収されるところ)まで筋の委縮や補正反応で引っ張られゆがみや固着が起こり、頭部と頸部の接合部周辺(脳脊髄液や血液が還流する出入り口)もゆがみや固着がおこります。

そして脳が作る脳内物質や情報を運び体を改善する水(脳内で作られる脳脊髄液)の吸収や生産率が悪くなり、体幹部への排出量も減っていきます。

今度は体を改善するはずの脳脊髄液が頭蓋内でたまり、脳を圧迫しながら頭蓋を大きくしていき血流の流れも悪くなります。

脳が圧迫され続けると、自律神経の機能が落ち、生命機能全体が落ちて内臓を組織する平滑筋や血管の中の筋肉・骨格筋等、全身の筋組織の収縮と緊張を引き起こしていきます。

脳の機能が落ちると、副腎皮質刺激ホルモンの分泌も悪くなり、脊椎関節の負担からの炎症もでやすくなります。

これらの事からも神経の刺激を起こし、筋肉の収縮が起こってきます。

肩こりとは、虚血性の症状あるいは血液の流れが悪くなりガス交換率が落ち老廃物が貯まり筋組織が収縮する事によって生じると考えられます。


急性と違い慢性の肩こりは、内臓の疲労・衰弱や老化からくる内臓太壁反射として肩こりがしょうじてくると考えられます。

例えば胃に問題が有る場合、左肩甲骨間部側にこりが出来、肝臓の問題が有ると右肩甲骨間部にこりが多く診られます。

又、腎臓が弱ると腸腰筋が収縮して骨盤がゆがみ、その補正でバランスとるため広背筋が緊張しさらに頭蓋骨までゆがめていきます。

それを補正するのに側頭筋や後頭筋も緊張し脳への血流も落ち、脳の機能低下を招き急性と違い前後の筋肉結合組織や骨盤と頭蓋等、それぞれ第一次・第二次呼吸運動と関係の深い補正により肩こりをつくります。

これらの事柄から、慢性の肩こりを改善するには骨盤・脊柱・頭蓋のゆがみや全身の新陳代謝の改善が必要に成っていきます。

この改善が呼吸運動と深く関係しているのです。

慢性の肩こりは内臓の問題や呼吸運動と深く関係しています。



「肩こりぐらいなんだ」と無視せず、健康のバロメーターとして肩こりを捉えて頂ければ幸いです。

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